環境を変えても人生が変わらないことがある理由、そこから見えること
これは人生にとても大きな影響を与えます。
特に住む場所を変えることは重要です。
この件については、これまで何度も取り上げてきました。
ですが、環境を大きく変えてもダメなケースが稀にあります。
それは環境を変えても心が全く変わっていない場合に起こります。
せっかく環境を変えたのに、新しい環境で全く行動しない。
新しい環境を全く見ようとしない。
見ている先は常にこれまでいた自分の居場所。
だから、心の状態も全く変わらない。
そういうことがあると思います。
どっしりと腰を据えて、新しい環境で新しい物を見て、新しい事に挑戦する。
その中で新しい発見があって、新しい考え方や新しい感じ方が出来るようになります。
そうなると、新しいことを体験する機会も増えて、新しさを感じることがどんどん増えていくはずです。
そして、過去のことは遠い昔のことのように思えてくるはず。
ですが、新しい環境に行っても常に以前の環境のことばかりで頭がいっぱいで新しいことを受け入れる状態になっていない人もいます。
そういう人は、そのままだと絶対に元の位置に戻ります。
何年かかっても必ず元の位置に戻ります。
心を変えられないからです。
こういうことがなぜ起きるか?
なぜ価値観を変えられないのか?
思考フォーマットに、今の価値観以外の選択肢がないからです。
だから、そのフォーマットからはみ出す思考や行動も出来ない。
大人になってから、この点を変えようとしても、かなり難しいこともあるということでしょうね。
よって、環境を変えても人生を変えられないケースがあるということだと思います。
人生を変えるためには、新しさを受け取っていくしかない。
目の前のことをしっかりと見ていくしかない。
経験を積んでいくしかないはずです。
人生を変えたいなら、今の自分が受け取っているものをしっかりと見ていくことが大切と思います。
環境を変えても受け取っているものが変わっていない状態、物事の受け取り方が全く変わっていない状態なら、人生を変えることなんて出来るはずないと思います。
ですが、実際には環境が変わりさえすれば、だいたい人生は変わるものです。
でも、変わらないケースもあるということだと思います。
それは新しい環境を受け取れないためです。
それだけ強い価値観が埋め込まれてしまっているためです。
その結果、自分の「器」に新しさを受け取れない状態。
新しいもの全てがこぼれ落ちている状態だと思います。
こればかりは、それまでの人生で積み上げてきたものなので、どうしようもないこともあるのかもしれません。
どんな状況からでも人生を変えたいのであれば、捨て身でいくしかない。
そう思いますが、捨て身が難しいってことだと思います。
捨て身で働く。
そもそも、そういうことすらも難しくなっていると思います。
保身が強いから、学歴を得てエリートサラリーマンになって出世したいと思う。
そして、その保身を強くした人ほど、人生を変えるのは難しいはずです。
それまでの人生を全て否定するとか、全て捨て去って再出発!を意味するからです。
保身としての動物的な自己すらも、ぶち壊すような力が必要だからです。
だから、保身が強すぎると環境を変えても全く新しいこともしない。新しい物を見ない。
それで変わるわけないですよね。
もう何も変えられない。
この状況は変化に対応できない個人だけでなく、変化に対応出来ない都市、変化に対応できない国家を想起させます。
変化した時に十分に対応が出来ない。
捨て身で働く、全力を尽くす。そういうことがどんどん出来ない社会になっていくということでもあります。
それが働き方改革の実状にも表れています。
結果、労働の質も低下していきます。
これからの時代は変化の速度がとんでもない勢いで加速し、その規模も巨大になっていくはずです。
変化に対応出来るように訓練しておくだけでも、大きな恩恵を受けることが出来るはずです!
間違いなく変化しにくい環境は「大都市」です。
日本で言えば、東京であり、大阪です。
それは都市が物理的に変化しないという意味ではないです。
そこに住む人の心が保身で満たされた状態なっていくということです。
実際に、その傾向は顕著に表れているはずです。
政治状況を見ても、官僚組織や各種公共組織を見ても、初等教育から大学教育までの教育環境を見ても、産業界全体の雰囲気を見ても、そこにいる人たちに「挑戦」よりは「保身」を感じます。
一見、挑戦のように見えて中身が保身だけの政策です。
それが全体としての雰囲気にもにじみ出ています。
保身で当たり前のことを変えられない。
オカシイことを、おかしいよ!と言えない。
そのような組織で働き続けた後に人生を変えようとしても、心は全く変えられない状態に陥っていることは想像できます。
保身でいっぱいになって、変化から最も遠く離れたところで生活を続けてきたためです。
価値観、考え方をどんどん変えられる状態に保っておくことが今後はとても大切になります。
ですが、そもそも変化へ対応する能力は、いつの時代も大切だったはずです。
だからこそ、かわいい子には旅をさせろって話もあったものと思います。
いつでも変化に対応できる個人。
今の教育が保身でいっぱいの個人を養成しているなら残念ですが、私自身もそういう教育環境下で育ったことを想定して、常に変化に対応できるようにしておくべきと思っています。
例えば、何もない山奥、人もいない人里から遠く離れた山奥にポツンと置いて行かれても余裕で生きていけるような人は少ないと思います。
これが暗示しているように、保身の結果は「死」しかないってことです。
原理的な話です。
動物の保身は生命維持としての意味がある一方で、保身だけになったら今以上のモノを得られないという意味で地球生命体としては「死」を意味することがあります。
その生命に与えられた役割は終わったということです。
だからこそ、感謝に満たされ誠実であって、公平で公正な人が一番強いのです。
常に自然の役割があるからです。
これは原理的にそうだということです。
一時的に不正で最強を得たとしても、自然はそこを上手に調整して、不正と不義の道に病気や不幸やトラブルを与えていきます。
原理的には弱いのです。
だからこそ、まず感謝を据えよ!という話になっているわけです。
関連記事:感謝の心を育むために絶対に欠かせないこととは
関連記事:永遠の生命 まず感謝を据えよ
(後追記)
20歳までの過ごし方が人生を変えられるか、変えられないかという点にも大きく関係していると思います。やはり思春期はとても大切です。
関連記事:20歳までで人生の半分が決まる