匿名時代に「信用」をどう作るのか?
目次
匿名個人と大手企業の今
- 匿名は信用できない
- 匿名だと安っぽい、怪しい、昔の2chみたい
- 匿名は卑怯。匿名というだけで相手にする価値はない
そんな状況が続きましたが、ヤフオクやメルカリ、ラクマの匿名取引のおかげで明確に結果が出ましたね。
生存戦略として正しかったのは、匿名側の人、匿名を大切にする人たちでした。
ラクマ、ヤフオク、メルカリで、どのように「匿名」個人に信用を付けているのかという点ですが、
それは評価制度です。
取引した者同士で相手を評価する仕組みが導入されています。
評価の結果は全ての人から分かるようになっています。
この評価制度のおかげで、匿名でも信用できる人は信頼を勝ち取っています。
実際に、ヤフオクやメルカリなどを使って何度か匿名取引を実践すれば、それもハッキリと分かります。
「あぁ、この人は本当に信頼できるな。」そういうことが実感できます。
私が予想していた通り、信頼できないとか怪しいとか卑怯とか言われ続けていた匿名個人の方が既存の店舗などよりも、かなり高いクオリティの取引を感じることが多いです。
これは、評価の良い人や評価の内容、プロフィールに書かれてあること、価格設定などを総合的に判断して取引している結果でもありますが、このように匿名個人の方が信頼できてクオリティも高い時代が実際に到来するなんて、匿名批判を繰り返していた人たちは全く想像していなかったはずです。
迅速対応、丁寧、親切、綺麗。
そういうものを経験してから、普通のECサイトで買い物をしたときにさすがに大手だから大丈夫だろうと思っていたら、何日経っても音沙汰なし。
ようやくメールが来たと思ったら、発送メールでもなく、一部欠品している商品があるとの説明が書かれていた内容のメール。
で、その後にメールがまた来なくなったと思ったら、用意できた商品の一部だけが突然届く。
でも、注文した商品の中で在庫があるはずの商品全てではない。
調べると、おそらく発送元が違うということらしいが、よく分からない。どうなっているのか不明。。。
こういう実際の仕事から心がしっかりと伝わってきます。
大手は安心だという思いはもうなく、そこに期待する心も以前より小さくなっています。
大手はアルバイトがキツイ生活の中でやってくれているから、ミスとかも結構あるかもねぇという印象があります。
教育がない限り、アルバイトが自分から接客を意識して行動することなんてしないだろうし、時間分だけ働いてお金がとりあえず欲しいという気持ちなのかもしれないな。
そもそも自分の生活が厳しい中でプラスαのサービスを考える以前に、そういう心の状態じゃないのかもしれないな・・・と。
そんなことを考えたりします。
大手は信用できるし、安心?
匿名個人は卑怯・怪しい・信用できない?
ヤフオクやメルカリ、ラクマを利用した結果、匿名個人の圧倒的な勝利という結果になりました。
匿名取引における注意点と匿名システムについて
匿名個人の圧倒的勝利でしたが、注意はありますね。
匿名個人にも現状はレベルの高低差が大きい。
ですが、評価制度があるので時間が経つごとに、評価の低い人はどんどん相手にされなくなっていきます。
ヤフオクでは評価が低すぎる人からの入札自体に制限をかける仕組みも既にあります。(チェックボックスにチェックを入れるだけの簡単な設定作業で制限をかけることが可能です。)
メルカリだって、ラクマだって、発送前のキャンセルは可能です。
評価が悪い人や評価数が少なすぎる人で、さらに不審点があるなら、無理して取引する必要もないです。
匿名取引において、この評価はとても大切な意味を持ちますので、不当に悪い評価を付けられた場合にはその悪い評価自体を取消すことも可能な場合があります。
ヤフオクやメルカリ、ラクマの匿名取引は「信用」を数値化して見える化したことで、これまでとは次元の違う安心取引が可能になりました。
個人情報を守るという点でも、とても大きな意味があると思います。
このように匿名システムが今後どんどん充実してくれば、匿名個人を卑怯だとか信用できないとか怪しいなどと言う人も少なくなると思います。
匿名で色々なことが出来るようになるからです。
匿名ではない人、実名顔出しの人の今後
実名顔出しなんてする必要がない。
匿名時代に逆になぜ実名顔出ししているの?という疑問が今後は生じるかもしれません。
それは売名行為なのか?
それは何らかの怪しい高額商品を売ることを目的にしているのか?
それは何らかのインフルエンサーマーケティングなのか?
芸能人やテレビタレントなどテレビ業界の人や学者、財界の人でもなく、ビジネス目的以外には実名顔出しの目的が捉えにくくなると、不必要に実名顔出ししてる人は信用できない!胡散臭い!卑怯者では?みたいなこれまで匿名個人に向けられていた言葉がブーメランとなって、彼ら彼女らに向かっていくことになるのではないでしょうか。
匿名の信用はそのような過程を経て、少しずつ蓄積され社会に適用されていきます。
信用できる匿名個人という新しい存在について、10代から20代前半の若い人にはすぐに馴染むと思いますが、20代後半から30代ミドル層はネットを少しかじっていて、実名顔出しも多く俺たちがネットは一番詳しい!みたいな意識で覆われている人たちが多いようなので匿名時代の受け入れが遅いかもしれませんね。
30代の後半以降は基本的にネットで素人の実名顔出しは、ITリテラシー低いよね~って思っている人たちが多いので、当たり前のように安心できる匿名世界を受け入れていくはずです。
時代に乗り遅れるのは今、20代後半から30代ミドル層で多くなることが予想されます。
匿名は信用できないと思い込む理由と今後の改善案
匿名を信用できないと位置付ける人は、匿名の存在について実名顔出しの裏とか影といったイメージを持つ人が多いはずです。
インターネットには匿名性が元々ありますが、そのネットに集っているにもかかわらず、ネットの性質を受け入れられずにいる部分があるようです。
その背景には、ネットの匿名性が人の本音をあぶり出し、社会性と責任感から解放された個人が、本音のはけ口としてネットを使っていたことがあると思います。
また、不正確な情報や前提条件を取り違えた見解などが蔓延しやすいこともあると思います。
こういったことが匿名は信用できないとの思い込みにつながったと考えられます。
ですが、匿名世界で何らかの利害関係を実際に持ち始めた匿名個人は、つまり社会性と責任感を持った匿名個人は、インターネットの匿名性すらも力にかえて、実名顔出しの存在よりも大きな価値を提供可能になります。
それがヤフオクやメルカリ、ラクマで実際にシステム化された匿名取引に表れています。
個人情報をバラまく必要がない。取引相手にも個人情報の開示を条件にする必要もないです。
匿名にはメリットがあるのです。
実際にはインターネットにおける最大の価値、これは匿名です。
まるで魂の交信のように色々な情報をやり取りすることが出来るからです。
どこの組織の、○○さんが・・・なんてレベルのコミュニケーションを一気に飛び越えて、あの世的なコミュニケーションをすることが出来る。
それがネットの最大価値です。ネットはこの方向に今後もどんどん進化していきます。IOTやAI、自動運転、色々な側面から進化を続けています。
この視点から言えば、どのような理由があるにせよ、匿名が信用出来ないなどとだけ言っているような人は人類の方向性や、その方向性にそったネットの存在から匿名を捉えていません。
それは少し次元の低い視点に留まりすぎているように感じます。
批判活動などの中でIQが低い状態になっているのかもしれません。
仮に匿名の人を安全圏にいるというのなら、その安全圏にいないのはなぜなのか?
安全な方が良いに決まっているのにもかかわらず。
あえて危険な場所にいく理由は何なのか?
また、同じ疑問が出てくるわけです。
それは売名行為なのか?
それは何らかの怪しい高額商品を売ることを目的にしているのか?
それは何らかのインフルエンサーマーケティングなのか?
安全圏だと分かっているなら、安全圏の環境をより良いものにしていくべきです。
危険な環境の改善は、はじめから安全な環境を改善するよりもコスト高です。
匿名環境での評価制度からSNSにつなげていく戦略
匿名環境で信頼が高くなっていくと、明確にその評価に表れていきます。
その評価はツイッターやインスタなど既存SNSのものよりも価値が高いです。
実際の物品をやり取りする中で培った価値だからです。
実際のその人の行動やアウトプットに対する評価ですから、価値が高いのは当たり前ですね。
お手軽にフォロワーを増やしてアカウントを買ったりとかは、無理です。
もしやろうとしても、おそらくすぐに事務局等からの制限が付くはずです。
つまり、信頼性としてはツイッターとかインスタなどとは格段に違う絶対的なものなのでそこからサイトやSNSへと展開させた場合にも大きな力を持つと思います。
それがマイクロインフルエンサーであっても、インフルエンサーのレベルとしては、かなり高いレベルの信頼性をもった人たちになります。
匿名でも、こういうレベルの人たちが今後沢山出てくるはずです。
そうなったときに、匿名は卑怯とか安全圏でズルいとか信用できないなどと言っている人の方がお金儲けと炎上目的の批判や嫌味ばかりを繰り返す信用できない人たちと位置付けられている可能性があります。
ですから、「うっ!マズイ!!」と感じた人は方向性を変えた方が良いですね。
実名と顔出しをしている人は、なおさら早めに改善すべきです。
しっかりした評価制度がある匿名環境からの既存SNS展開。この戦略で信用を得ていく人が増えることで、匿名時代は深化していくはずです。
もちろん、次々に新しい匿名環境も出てくることでしょう。
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参考記事:匿名インフルエンサーがヤフオクとメルカリの匿名配送を使うシナリオは現実化する
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