価値が上がる住宅不動産はコレ。それ以外はヤバイかも。
価値が上がる住宅不動産と、その背景
これから価値が上がる住宅不動産の一つは、デザイナーズマンション、デザイナーズ一戸建てなど、デザインを重視した住宅です。
それから、二つ目に1億円とか10億円以上の富裕層向け住宅です。
これらの前提となる環境面を整理しておきます。
失われた20年とか30年とか、そんな表現が前からありますが、こういった時代はまだ続くと思います。おそらく失われた50年になるはずです。
それは避けられません。少子高齢化、人口減少。
80年代バブルの恩恵を受けた世代、いわゆるバブル世代を抱えたまま、日本は大きな変化をすることが出来ないでいます。
大きな変化を既に経験しているようで、実態があまり変わっていません。
そして、変えようとする気力すら、もうなくなっているよう感じます。
一億総ポジショントーク。上から下まで全部そうです。
貫かれていた精神性が失われた時代には仕方ない部分があります。
元気がいいな!と思ったら、自分の茶碗に盛られた飯の量について語り続けている人しかいないということです。
インテリになるほど偽装しますが、結局は自分の飯についての論理だなとすぐ分かることばかりになっていますね。
得する不動産購入、不動産投資のポイント
そんな時代、そんな将来を見据えて、不動産価格はどのように推移することが予想されるでしょうか。
そもそも、「価格を下げたくない」「価格を維持したい」と思うのは当たり前ですよね。
それで、普通サイズの家で20年とか30年経過したボロな家なのに何千万という価格を付けていることもあります。
このように、不動産については注意したいことが結構あります。
人口が減少していくということは、基本的に需要量が減るということ。
それも大激減が見込まれています。
つまり、供給過多状態になるということです。
これは都心部でも同様です。
東京一極集中社会で東京や大阪であれば大丈夫だと思うかもしれませんが、人口減少分をペイ出来るほどに人は集まらない。
これから人口はもっと減っていきます。
そうすると、基本的には不動産を持ったらリスク高になりやすいです。
ですが、その中で価値が下がらないどころか、価値が上がる住宅不動産があるように思います。
それが先にも取り上げた以下の種類に該当する物件です。
・デザイナーズマンション、デザイナーズ一戸建て。デザインを重視した住宅です。
・1億円とか10億円以上の富裕層向け住宅です。
その他、エコ住宅とか超高機能住宅、オフグリッド、超耐震性能を持つ住宅などで、奇抜な物件、運用面でシステム化されているものなどで、価値が長期継続する物件も該当することになると思います。
ですが、基本的にはデザイン重視住宅、それから富裕層のための住宅ですね。
これらは都心部から離れても価値が落ちないだろうと予想しています。
それだけ、デザインまでこだわり抜いた住宅が非常に少ないのが現状です。
電車や新幹線などに乗車しているときに同じような一戸建てばかりだなとか、同じようなマンションばかりだなと思ったことはないでしょうか。
日本の住宅はデザインがダサい。日本人のデザインセンスってかなり低いです。
そんな日本なので、デザインにこだわり抜いた家は小さい部屋でも大きい部屋でもかなり希少な存在です。
だから、ここに価値が生じる。このポイントだけ供給が非常に少ないのです。
価値が落ちないどこから、おそらく価値が上がります。
これに目をつけて中古で消耗した家をリメイクして見た感じだけデザイン力を高める商売も多くなっていくと思いますが、そこは個々に判断するしかないですね。
購入するなら基本的には注意すべきです。物件価格が異常に高い値段になっていることも出てくることが予想されるためです。
富裕層向けの住宅は基本的にデザイン面でもこだわり抜いていることが多いです。
これから国内での貧富の差が拡大していくとともに、富裕層からの豪邸需要が増していくと思います。
富裕層は富裕層エリアで富裕層らしく暮らしたいと思う人が増えるはずです。
富裕層は富裕層で固まりやすくなり、貧乏人は貧乏人でまとまった地域が形成されやすくなるということです。
最近話題になったことで言えば、東京の南青山において児童相談所を建設することに地域住民が反対したという話題です。
あのような思いを持つ富裕層が増えるということです。
これまでの日本的な価値観とは少しずつ変わってきていますね。
テレビのコメンテーターさんは多数派である庶民側に靡くしかないのですが、現実には貧富の差が拡大して、人々の暮らしにも「違い」が明確になり、住む場所においても暮らす場所においても排他的な意識が明確になって、それを隠すこともなく明示するようになってきたということです。
これは南青山だけでなく、日本全体でもそうです。
地方に行ったら違うだろうと思う人もいるかもしれませんが、そういった傾向を明確に感じる地域というのはやはり地方にもあります。
今後二極化が進むほどに、この傾向が増していくはずです。
よって、富裕層向けの住宅には新築需要も含めて需要が増していくはずです。
富裕層の住宅エリアが特定されることが多くなるためです。
そういった地域の土地は下がらないどころか、上昇するはずです。
その地域、土地自体にブランドイメージが出てくるからです。
南青山の件は、このブランドイメージを出来る限り守って欲しいという思いがあったということでしょうね。
それ以外の一般住宅については基本的に価値が下がっていくことになると思います。
ですが、スポット的にこのエリアは超便利!超使える!という地域は大都市では常に存在すると思います。
そういうスポット的に需要が常に大きい地域の不動産も価格は下がらないと思います。
ですが、基本的に不動産価格は下がる。そう思っていた方が良いと思います。
だから、不動産投資の結果も大きく二極化するはずです。
そのポイントは、デザインと富裕層向け住宅にあります。
不動産を見る視点はそんなに簡単ではない
ですが!!話はそう簡単ではないのです!!!
そこには「円」の問題があります。
ドル円レートでも、アベノミクス以降のトレンドは円安方向に動いています。
日銀の金融緩和が続く限り、この傾向は基本的に傾向は続きます。
もちろん、一時的に円高に大きくふれることは出てきますが、長期トレンドで言えば、円安トレンドが維持されているという点に注意です。
つまり、何だかんだ言っても、現金で価値保存しておくよりは、不動産で資産を持っていた方が価値保存としては有効に機能するかもしれない現実があるのです。
不動産だけでなく、株でもそうです。
株式投資や不動産投資、FX、外貨預金、現金預金などバランスが極めて大事な状況です。
特に資産を持っている人ほど、この点には要注意です。
アベノミクスの今後の行方、日銀政策の今後の行方、米国のFRBやトランプ政権の動向、中国経済、ヨーロッパ経済など色々なことを組み合わせて考えていくことが必要ですが、この点は今後も継続的に行っていく予定です。
基本的な方向性が変わってくるようなことがあれば、また戦略を見直さなくてはいけないことになりますが、ご自分の資産状況に合わせて、もう一度チェックして頂ければと思います。
特に特徴もない不動産だけに偏り過ぎていたり、現金だけに偏りすぎていたりするのであれば再検討が必要と思います。