新聞が生き残る方法と金儲けの話
新聞がオワコンである理由
今もネットを通さないで情報を入手する人たちによって新聞は支えられていますが、ビジネスモデルとして、お金儲けの仕組みとして、新聞はオワコンですね。
このオワコンである新聞は、どのような生き残り方が出来るでしょうか。
結論から言えば、今のままでは生き残ることは出来ないと私も思います。
残ったとしても、記者クラブ制度などの恩恵を受けて支えられるという程度だと思います。
自力が無い。
新聞自体がオワコンであることに変わりはないってことです。
オワコンの理由は、やっぱりネット環境が整ってきたからです。
単純に「新聞」なのに遅い上に、コンテンツも既に横で沢山出ているような内容になっています。
早さを競ったとしても、そこに有料であるほどの価値を乗せることが出来ない。
仮にコンテンツに価値を認めてネット媒体で有料にするなら、そうですね・・・。
朝刊4円/日、夕刊2円/日が妥当価格です。
これがビジネスとして長期継続するコンテンツ料金だと思います。
1人6円で300万の購読者数を想定すると、1800万円/日。
30日で5億4千万ですか~。
ここに広告収入も載せていけば事業としては十分成り立つはずですね。
数字だけで考えると、全然大丈夫だと思いますが、そもそも、「朝刊4円、夕刊2円」を取って読みたいと思えるだけのコンテンツを作れるのか?ってところです。
様々な人たちがネットを通じて無料の情報発信をしている中で、その無料情報を入手していれば事足りる状況になっています。
その上、今後もさらに無料情報のクオリティが高くなることが十分に予想されます。
「新聞」の役割が小さく狭くなっていくということです。
中にいる人は優秀な人たちが多いはずですが、ビジネスモデルとしてオワコンということです。
コンテンツフリー時代のお金儲けの仕組みとして終わっているわけですが、完全に終わりなのかと言えば、そうではないと思います。
新聞は生き残ることが出来ると思います。
ただ、生き残るための変化が難しいでしょうね。
新聞記者をブロガー化せよ!
新聞は、つまらなさが増していると思います。
面白い記事だなぁとか、良い記事だなぁとか、そう感じること自体はまだあると思います。
でも、ネットメディアが発達するほどに物足りなさが増しています。
その背景に新聞記者さん自体が、半分匿名みたいな存在になっていることがあります。
元々、匿名で勝負しているなら良いと思いますが、新聞は元々実名主義かつ看板第一で、記者さんが看板の向こうから半分顔を出して外を見ている感じの印象。
名前を出していても、これだと記者さんが見えにくいです。
こういうのは半分匿名みたいなもんでしょう。
新聞看板のオワコン化が明確になった以上、新聞記者さんを前に持ってくるしかないはずです。
新聞記者の日常部分をどれだけ共有できるのかにかかっていると思いますね。
たまに目立っている記者さんもいますが、一部ですよね。
あの目立った感じを、もっと強烈にしないといけないです。
それで、全てをコンテンツにせよ!ということです。
新聞のステータスとか機能していない薄っぺらい社会的役割とか、プライドとか、そういうものを全部捨てなさいということです。
捨てなければオワコン化が深化していくことは明らかです。
なぜなら、コンテンツフリー時代は深化し続けているからです。
匿名で発信できる「リアル」もないし、実名で発信する「リアル」もない。
自分が一番の半端者になのに、新聞投稿者には匿名不可としている姿勢も何とかしないといけないですね。
だったら、記者さんが前に出なさいということです。
そうしないと、ビジネスモデルとしてだけでなくコンテンツとしても単純につまらなくなり続けるはずです。
新聞記者の実力って、どうやねん
新聞記者さんをブロガー化させるなら、ある程度の炎上を覚悟すべきですね。
炎上の末に職を失った新聞記者ブロガーが増えて、本当のブロガーになっていくと、さらに面白い社会になりそうです。
そもそも、毎日継続してコンテンツを発信することが出来るだけの実力が新聞記者さんにありますかね?
看板から半分顔を出しているだけの状態では、そこがまず見えない。
取材して形を整えて、テストで良い点を取るようにして作った記事以外に毎日発信出来るのかどうか、ここがポイントですかね。
これをするためには全てをコンテンツにしないといけない。
それで面白くなるわけです。
今はどうか知りませんが、新聞記者になっていくような人は、かなり優秀な人材層だったはずです。
学校教育の頂点に立ったような人材ばかりを集めていたはずなので、その力を社会により還元するためにも、新聞記者のブロガー化は社会にとっても良いことですが、新聞社自体の保身が強いため、たぶん無理でしょうね。
この保身の強さは新聞社だけでなく、一般企業全体に共通する問題です。
新聞は、分かりやすいオワコンビジネスモデルですが、オワコン企業なのに保身ばかりでビジネスモデルを変えられない企業は本当に多くなっていると思います。
ただ、政府を監視するような機能を持つ組織自体が自己監視不能な状況であることを示しているのであれば、そもそも新聞記者の実力ってどうやねんって話であって、コンテンツの安っぽさも暗示していると言われても仕方ない感じがします。
で、ブロガーみたいに記事のアウトプットが出来るのか?って疑問も出てくるわけです。
お金儲けを意識しなくなった世代
人が作った階層社会で上位に位置していると自認していた新聞記者さんの知性がプライドを維持できていたのは不労所得システムによるところが大きいはずです。
でも、その不労所得システムの劣化が続いています。
そうであるなら、そのお金儲けシステムをまずは点検しないといけないはずですが、それが出来ない。
なぜなら、お金儲けと自分のプライドに因果関係があることを明確に意識しない人たちが多くなったからでしょうね。
金儲けの前では、一個人として大した能力があるわけではなかったという自覚を得ることが新聞記者さんのブロガー化を後押しする気がします。
看板が無くなって、元○○新聞社の記者というラベルも無くなった時に、ネットで社会評論をして、どれだけ稼げるのか?
たぶん初月10円とか100円という程度でしょう。
それが個人の持つ文字コンテンツの力だということです。
こんなことを経験しなくても、記者さんがブロガー化して個人にお金が紐付けされるような報酬体制になれば、おそらく記者さんも頑張るし、スター記者も登場するでしょうね。
インフルエンサーとしての役割を持つ記者さんも出てくるはずです。
実力に明確な差があることが報酬で示される時代になればOK。
ブロガーとか、インフルエンサー。
こういう道に進まないといけないです。
個人でメディアを持って、1千万人が見るようなブログを作る人も出てくるかもしれません。
そうなると面白いですね~。
どんどん、フリーランスになっていくような感じ。
今、ブロガーとかインフルエンサーと呼ばれているようなレベルの人たちからは全く想像も付かないような影響力を持つ人が出てきてもおかしくないはずです。
それを新聞社が許容できるかどうか。
情報発信メディアのブランド設計さえ、しっかり出来れば可能だとは思うんですけどねぇ。
この路線を進めば生き残ることが出来ると思います。
でもまぁ、古い人たちばかりだと難しいでしょうねぇ。
この「古い人」たちって、お金儲けシステムを作ったような世代ではない人が既にほとんどなんですよね。
古いけど、お金儲けは知らない世代。
金離れが進んでしまった時代、金儲けを取り戻せということになります。
因みに地方の新聞社では、その地域で有名なインフルエンサーとかブロガーを育てていくことが重要と思います。
地域で一番有名になれば、すぐに全国レベルで有名になります。
関連記事:インフルエンサーマーケティング、成功するために必要な視点
参考サイト:インフルエンサー大賞